大気汚染物質によるアトピー悪化
何年か前に「大気汚染がアトピーの原因に」と言う記事を書きました。
この記事は、原因は完全にわからないものの、わが家の子どもたちのアトピーがPM2.5などの大気汚染が多い日にアトピーが悪化するというわが家の経験と対策を紹介しました。
そして、このわが家の経験を裏付けるように、2016年11月15日に大気汚染物質がどのようにアトピーの原因になるかを解明されたことが発表されました。
この研究を発表したのは、東北大大学院医学系研究科の山本雅之教授（医化学）らの研究グループです。
研究発表記事の引用
研究グループは、有毒物質のダイオキシンと結合するタンパク質「AhR」が皮膚の表面で活性化するよう遺伝子操作したマウスを作出し、観察した。
マウスは、神経を成長させるタンパク質「アルテミン」が増え、神経が真皮から表皮に向かって発達。かゆみを感じて引っかくことで皮膚のバリアー機能が壊れ、そこからアレルギー物質が侵入する悪循環が生じた。
アルテミンを中和させると表皮の神経量が減少し、マウスの引っかき行動も減った。また、「AhR」を持たないマウスの皮膚に大気汚染物質を塗布する実験では、普通のマウスに比べてアルテミン出現量が数分の1に減り、引っかき行動も少なかった。
研究グループは、アトピー性皮膚炎の患者でもアルテミンの増加を確認。山本教授は「皮膚炎を誘発するタンパク質の働きを抑えれば、新しい治療法になる」と話している。
大気汚染対策
大気汚染を含め、有害な化学的な物質がアトピーを悪化させることは明白なようです。これからもこのような研究結果が発表されていくのではないでしょうか？
しかし、ここ日本で生活している限り、田舎に住んだとしても有害な物質から逃れることはなかなか難しいものです。
その為にまずは空気清浄機を設置したり、肌を強くすること、免疫力をアップして強い体を作ることが大切になってきます。
詳しい方法はこちらの記事で紹介しています。↓
「大気汚染がアトピーの原因に」
