「掻かせない工夫!」子どもは、夜中に寝ながら掻いてしまいます。
アトピーのお子さんを持つ方々はとてもよくわかると思いますが、子どもたちは本当によく起きて、「掻いて掻いて」と叫んだり、「バリバリバリバリ」一人で掻きむしってしまったりします。
そして、朝起きてみると患部が傷だらけ、血だらけ、ボロボロなんて経験をされていると思います。
わが家も同じです。長男と長女が同時に掻きだした時なんて、「一体どうしたらいいの!?」と叫びたくなります。毎晩毎晩、親も子も寝不足が続くと肉体的にも精神的にもくたびれてしまいます。
そこで「掻いても傷になりにくい工夫」と「夜中に起きない工夫」を紹介します。
「掻いても傷になりにくい工夫」あれこれ
1. 手にミトンをして寝る
夜中はどうしても寝ぼけているので、力の加減をせずに掻いてしまいます。そこで、もし掻いてしまっても皮膚が極力傷つかないように手にミトンをはめると取れにくいです。アトピー肌専用のミトンがあります。
注意としては、5、6才となってくると無意識に寝ながら外してしまうので、手首のあたりを太めの紐でしまりすぎない程度にしばっておくとよいと思います。
2. 爪を常に短めに切っておき、爪やすり磨いておく
三日に一回くらいは爪を短く切っておくだけで、掻いてしまった時に血がにじんだりを避けることができます。注意点としては寝る前などに切ると爪が鋭くなってしまい、短いとは言え傷つけてしまうので、しっかりと磨いておくといいと思います。
下の新生児用の爪磨きは、電動で爪を磨いて短くするというスグレモノで、かなりキレイになめらかに磨けます。ただ欠点は、値段が恐ろしいです!↓
3. 指に絆創膏を貼る
寝る前に手の人差し指と中指くらいの指の先に絆創膏を貼ると、夜中に引っ掻いても血が出にくくなります。意外と効果的で、特に夏などは上記の手袋は暑いので、絆創膏が役立ってくれます。
ちなみにうちの娘は、足の指でヒザの内側を掻くことが多かったので、足の指にも絆創膏を貼っていました。
地味でシンプルな方法ですが、かなりの効果があります!
「夜中に起きない工夫」あれこれ
夜中に起きてしまったら、必ずと言っていいほど掻きむしってしまいます。今まで3回起きていたところが2回になるだけでも掻いてしまう回数も減ってくれます。ちょっとしたことで「起きない対策」ができます。
1. 乾燥対策の為にアトピー用入浴剤
ほとんどが寝る前にお風呂に入ると思いますが、お風呂は肌が乾燥しやすいので、アトピー用の入浴剤を入れて「お風呂の乾燥」を防ぎましょう。
また塩素を除去したり、熱すぎるお風呂に入らないことによって、リラックスして眠れるようにケアしてあげましょう。
サイト内参考記事/
>>お風呂の乾燥を防ぐアトピー用入浴剤
2. 砂糖(上白糖)を控える
精製された砂糖は吸収が早く、血糖値を一気に上昇させてしまいます。急激な血糖値の上昇によりインスリンを分泌させ、それが「かゆみ」を増すことがあります。
当然かゆみが増せば、子供たちは掻きむしってしまい、傷が広がり、さらにかゆみが増すという結果になってしまいます。晩ご飯時の甘いデザートやお菓子は控えましょう。どうしても食べたいなら上白糖をオリゴ糖やてんさい糖に変えるなどの工夫が必要です。
サイト内参考記事/
>>砂糖がアトピーを悪化させる
3. 保冷剤で冷やす
寝る前に子どもが掻き始める前に先にハンカチなどでくるんだ保冷剤で冷やしながら寝ると、痒みが出ずに寝ることが出来ます。
実は引っ掻いた時の傷が痒みを増幅させてしまいます。その為、保冷剤で寝始めの「掻きむしり」を防ぐことが出来れば、夜中に痒みで起きることが少なくなります。また、夜中に起きてしまった時にも、サッと保冷剤で冷やせば、そこでも痒みを抑えることが出来ます。
4. 布団は薄く、少し寒い程度にする
子どもは元々大人に比べて体温が高いもの。暑いと起きてしまう原因になってしまいます。しかし、つい自分たちの大人の体感温度で布団の厚さなどを決めてしまいます。子供の布団は薄めで「ちょっと寒いかな」と思うくらいで大丈夫です。ちなみにわが家では、夏はクーラーなしで布団もなし。冬は暖房なしで、薄手の布団のみ。春、秋はバスタオル程度。その子の状況に合わせて調整が必要だと思います。
5. 寝る前におしっこは必ずいっておく
当たり前かもしれませんが、寝る前に必ずおしっこに行かせる。これが以外に大事です。尿意があると目が覚めやすくなります。もちろんおしっこに行かせるだけでなく、寝る前の飲み物は少量にしましょう。必ず寝る前におしっこさせるだけで起きる原因を一つ減らせます。