春にアトピーが悪化するしくみ

春とアトピー

暖かく、花が咲き乱れる春は多くの人が楽しみにしている季節だと思いますが、アトピーの子にとってはなかなか難しい季節です。

アトピーの悪化する季節はその原因によって様々ですが、春になるとなぜかアトピーが悪化するという子どもが全体的に見て多いようです。わが家でも乾燥する冬ぐらいから調子が悪くなってきて、春に一気にアトピーが出てくるとい経験を何度もしました。

乾燥する冬や、汗をかく夏ではなく、なぜ春にアトピーがひどくなる子が多いのでしょうか?

春は排出の季節

春は排出の季節

冬の間は寒く、体温が下がると命にかかわるので、体は一生懸命体温を維持しようと頑張っています。そのために寒くなってくると交感神経が優位に立ち血管を収縮させます。

そうすることによって体の熱を逃がさないようにしているのです。

しかし、その反面で血管が収縮しているので、体内の老廃物が排出されにくく、冬の間にどうしても余計な老廃物が溜まりやすくなります。その溜まってしまった老廃物が一気に排出されるのが春なのです。

暖かくなってくると自然界でも草木が一気に芽吹き始めます。それと同じように人間の体も暖かくなってくると、だんだん副交感神経が優位に立つようになり、今まで収縮させていた血管が広がるようになります。

そうすると、冬の間に溜まりがちになっていた老廃物がここぞとばかりに排出されるようになるのです。春のアトピーは冬の老廃物の盛んな排出作用が大きな原因の一つになっています。

春になると基礎代謝量が落ちる

その他の原因としては、基礎代謝量の問題があげられます。基礎代謝というのは人が生命を維持するために体の中で自動的に行われていることに使われるエネルギーのことです。

例えば、心臓を動かしたり、呼吸をしたり食べ物を吸収分解したり、ということに使われています。この基礎代謝量ですが、実は冬に一番多くなるんです。

それはなぜかというと、上記しましたが、冬は寒く体温が下がりやすくなってしまうため、体温を維持するために様々な努力が体内で行われています。

血管を収縮させる他に、熱生産が活発になり、たくさんのエネルギーが使うようになります。油やタンパク質もその多くが熱生産として代謝されるため、食べ過ぎても体の中に使われずに余ってしまうということが少なくなります。

しかし春になり暖かくなってくると、冬のように頑張って熱を生産して体温を保たなくてもよくなるため、基礎代謝量が落ちてきます。

そうすると、今まで基礎代謝で使われていた油やタンパク質が使い切れずに余ってしまうことが多くなるため、食べ過ぎたりしていると代謝しきれなかったものが血液中に残ってしまいアトピーとして春に排出されることになるのです。

花粉症とアトピーの深い関係

春は多くの人のが花粉症で悩む時期です。そして、アトピーであるということは免疫の過剰反応があるということなので、アトピーで花粉症という人はとても多いのです。

ちなみにわが家は旦那さんも息子もアトピーで花粉症です。

また、花粉症皮膚炎ってご存知でしょうか?花粉が肌などについてアレルギー反応が起きる病気です。この花粉症皮膚炎による肌のかゆみやダメージがアトピーを悪化させる場合もあります。

そしてこの季節は、黄砂や黄砂に乗って一緒に日本にやってくるPM2.5などもアトピーを悪化させてしまいます。

アトピー対策に乳酸菌?腸内環境改善がアトピーを治す!

春になると「花粉症対策には乳酸菌!」という広告がネット上でたくさん見られると思います。

花粉症などのアレルギー反応というのは、体の外からやってきた花粉などのアレルゲンに対して体の免疫システムが過剰に反応している状態です。

そして、なぜ花粉症に乳酸菌が関係あるかと言うと、乳酸菌をとることによって腸内の免疫細胞を活性化し、「免疫システム」を正常化し、アレルギー反応が軽減するからです!

アトピーの人もそうですが、アレルギーがある人は腸内環境が悪い傾向があります。腸内環境が悪いと大腸で悪玉菌によって腐敗が起こり、有害物質が生まれます。この有害物質が免疫システムに異常を起こすことがわかっています。

乳酸菌による「腸内環境改善→免疫システムの正常化→アレルギー反応が軽減」この花粉症対策は、ズバリアトピー対策にそのまま活用できるのです!

しかも、体の中に溜まる毒素、老廃物、有害物質などは通常7-8割が便で体外に排出されるのですが、アトピーの人達のように腸内環境が悪いとそれがしっかりと排出されず、体内に再吸収され、アトピーを悪化させてしまうのです。

この排出が増える春に腸内環境が悪いと、排出出来なかった有害な物質が血液にのって全身をかけめぐり、アトピー悪化に拍車をかけてしまうのです。

個人的には、春のアトピー対策として乳酸菌の摂取は必須のアトピーケアだと思っています!

ただ、乳酸菌の種類は山ほどあり、一体どんな乳酸菌をとればいいのか?と悩んでしまうと思います。

実は特に「アトピー対策に効果的な乳酸菌」というのが存在します!以下の記事に参考にしてみて下さい↓

参考記事/
>>アトピー改善の為に最も適した乳酸菌は?

お風呂で上手にデトックス!

上に書きましたが、体内の不要で有害なものを体に排出するのは7-8割は便によってですが、実は「汗」から毒素を排出することも出来ます。

サウナ、岩盤浴などデトックス方法の代名詞のような方法がいくつかありますが、特別にそのような場所にいかなくても自宅のお風呂で十分デトックスが出来ます!ただ、問題が一つあります。

それは、お風呂はアトピーの大敵である「肌の乾燥」を招いてしまうのです!

下記の図にあるように入浴後は、毛穴や角質細胞の間が開き、内側にあった潤いが外に出てしまうのです。この問題を解決しなければ、アトピーの子たちにとってお風呂は天敵となってしまうのです!

みんなの肌潤風呂

デトックスが出来ても肌の乾燥を促進させてしまっては、アトピーは悪化してしまいます。一体どうすればいいのでしょうか?

実は、アトピーの子どもから大人まで応用できる「上手なお風呂の入り方」があります!この方法によって、デトックスの効果に加え、肌に潤いを与えるスキンケアにもなるんです!

参考記事/
>>アトピーの為の入浴剤で上手にお風呂!

その他に出来る春のアトピー対策

「乳酸菌」と「上手なお風呂の入り方」以外にも生活の中に取り入れたい春のアトピー対策や知識はたくさんあります。そのいくつかを紹介したいと思います。

スキンケアの目的は肌のバリア機能をアップさせること!

上にも書きましたが、春は便で排出しきれない老廃物が行き場がなくなって冬の乾燥の時期にバリア機能が落ちてしまっている肌を出口として、アトピーの症状を出してしまいます。

その為に念入りなスキンケアが必要ですが、スキンケアの基本である多くの保湿剤は、その保湿剤の成分を肌に塗ることによって保湿するように出来ています。

しかし、これでは肌は強くならず、保湿剤無しではすぐに乾燥する弱い肌になってしまいます!

本当のスキンケアは、肌自体のバリア機能をアップさせること、カンタンに言えば「肌を強くすること」が目的でなくてはいけないのです。

参考記事/
>>「皮膚水分保持能改善」を唯一認められたお米で作ったクリーム!

食べ過ぎに注意する。

基礎代謝量が上がる冬には使いきれていた栄養素も、春になると使い切れずに体の中に余ってしまいアトピーの原因となってしまいます。なので、炭水化物、タンパク質、油など、アトピーの子供のとるべき摂取量をしっかりと把握して、食べ過ぎないように気をつけましょう。

もちろん育ち盛りの子ども達にとって、栄養が足りないのもよくありませんので、適量をよく知って食べることが大切です。

春の野菜や山菜に注意する。

春の野菜や山菜には苦味成分が含まれており、それが、体の中の老廃物の排出を助けてくれます。健康な肌の人なら春の季節と山菜などの力を借りてしっかりとデトックス出来るいい機会なのですが、アトピーをもつ子どもにとってはアトピーの悪化は避けられない状態になってしまいます。なので、春の野菜や山菜などには注意しましょう。

運動する。

春になると基礎代謝量がどうしても落ちてしまうので、それなら少しでも代謝量をアップさせるために、運動をしましょう。運動はいつの季節も代謝量を上げてくれるので、体の中に余計な栄養素が余りにくくなり、アトピーがよくなるのを助けてくれます。

痒くて眠れない!

上記のことはとても大切ですが、長期的に取り組むものなので即効性がある訳ではありません。しかし、痒みは常にやってくるものです。特に三寒四温と言うのか、春は暖かくなったり、寒くなったりして、布団を薄くするかどうか悩む時期でもあります。

そのような状況の中、痒くてなかなか寝付けないという状態になってしまいます。また、寝始めに掻いて傷がついてしまうと夜中ずっと痒みで起きてしまうということになりがちです。

肌のターンオーバーという言葉がありますが、睡眠時間は、良い肌を作るのに非常に大切な時間です。少しでもよく眠れるように工夫することが大切です。

参考記事/
>>夜痒くて眠れない子どもたちの為のアイテム

アトピーと花粉症の関係

アトピーの子どもは非常に花粉症になりやすいということはご存知でしょうか?

ある健康食品関連の人とお話をした時にちょうどこの話題が出たんですが、花粉がキッカケになってアトピーやアレルギーが悪化する人がいるという話をやはりしていました。

アトピーと花粉症が密接に関係あることはたくさんの研究者が報告しています。

アトピーも花粉症も体のアレルギー症状なので、お互いに悪影響を与えるようです。

ちなみにわが家で言えば、アトピーの娘は少し花粉症があり、特に目のまわりが赤く腫れることがあります。

実はアトピーでなくても花粉症の人が春になると肌が荒れるという事例が数多くあり、特に目のかゆみと、アトピーに多い目の周りの炎症が重複したり、くしゃみを連発することによって急激に体温が上がることによって痒みが増したり、花粉症のストレスがアトピーを悪化させたりとアトピーへの悪影響は細かいところであらわれてきます。

春は体の毒を排出する季節です。アトピーにしろ、花粉症にしろ、この毒の排出がどちらの症状も悪化させてしまいます。

この季節はアレルギー症状を緩和する甜茶ベースの健康茶などがおすすめです。

参考記事/
>>アトピーの子のアレルギー性鼻炎・花粉症対策!

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