リンパマッサージとアトピーの関係
リンパマッサージによる健康法がとても人気です。リンパマッサージによって体調が良くなった、ダイエットが成功した、風邪をひかなくなった、お肌の調子がよくなった、などなどとても良い効果を経験する人がたくさんいます。そして、なんとリンパマッサージによってアトピーが改善したという人もいるのです。
一体リンパとアトピーにはどんな関係があるのでしょうか?
リンパとは?
難しい話は避けますが、人の体にはリンパ管が張り巡らされていて、その中をゆっくり流れるのがリンパ液です。そして体の決まった箇所にリンパ管が集まったリンパ節というものがあります。
このような仕組みでリンパ液は体中をめぐり、体を健康に保ってくれるのです。例えば、老廃物を回収してそれを排出するなどして体の免疫機能を正常に保ったりしてくれるのです。
リンパ節とアトピーの症状が出やすい箇所の一致
この健康には欠かせないリンパなのですが、リンパ管が集まる主なリンパ節の箇所が、アトピーの症状が出やすい箇所と重なるのです!図を見て下さい↓
どうでしょうか?アトピーのお子さん達の肘や膝の内側、太ももの付根、脇の下、痒がる箇所と一致してないでしょうか?やはり、リンパとアトピーには大きな関連性があるようです。
完全には解明されていないリンパとアトピーの関係
実は私もいろいろと調べたのですが、リンパとアトピーの関連性について、「コレだ!」と明確な答えを探し出すことが出来ませんでした。
しかし、リンパマッサージでアトピーが改善したり、整体によってアトピー治療をするという病院もあるのも事実なのです。
リンパマッサージは血行を良くする
リンパマッサージによるメリットはたくさんありますが、アトピーに関連することで言えば、「血行を良くする」ことだと思います。不思議なことにアトピーの子ども達の多くは子どもなのにも関わらず、体温が低い、冷え症、という特徴をもっていることがあります。
体温が低いということは「免疫力が低い」ということでもあります。アトピーは免疫システムの異常が深く関連しているので、血行がよくなり、体温が上がれば免疫システムが正常になり、アトピーの改善へとつながっていくのです!
肌の代謝アップにリンパマッサージ
リンパマッサージを美肌の為におこなっている女性がたくさんします。なぜなら、リンパマッサージによって肌の代謝の力がアップするのです!これは同時にアトピー改善につながることを表しています。
アトピーによる炎症やステロイド、質の悪い保湿剤によって傷ついた肌を新しく健康的な肌へと生まれ変わらせてくれるのです。
リンパは運動不足だと流れが悪くなる
それに対し、リンパは末端部の手足から始まり、心臓へ向かう一方通行です。リンパのは心臓のようなポンプ機能が付いていないので、自発的に収縮し流れを作りますが、その収縮は弱く流れはゆるやか。
そのため、起きている間は筋肉の収縮に頼っています。運動不足などで体がむくみやすくなるのは、筋肉の収縮があまりないのでリンパの流れが悪くなるからです。
浅いリンパと深いリンパ
リンパは2種類あります。一つ目は、皮膚のすぐ下を流れている浅いリンパ。浅いリンパは皮膚のすぐ下にあるため、軽く皮膚に触れるだけでアプローチすることができます。リンパマッサージなどが効果的なのが、この浅いリンパです。
皮膚の表面に栄養素を送り、アトピーの肌をきれいに修復します。強い力では逆にリンパの流れを止めてしまうので、ペットをなでるように、優しくマッサージします。
もう一つは、体の深部にある深いリンパです。深いリンパは老廃物を集め排出する働きがあるので、深いリンパに働きかけることによって、デットクス効果を高めることができます。
深いリンパは皮膚の表面近くにないため、筋肉を刺激することによって、筋肉の収縮で流れをよくします。そのため、ストレッチなどの運動が効果的です。
リンパマッサージのポイント
筋肉は、エネルギー源としてブドウ糖を使います。その時ブドウ糖は分解されて、水と炭酸ガスと、乳酸になります。乳酸は筋肉組織にたまりやすいので、たまり過ぎた乳酸を少しでも早くリンパ管に回収させることが重要です。
運動の後のクールダウンのストレッチや体操なども、疲労を軽減する効果があったんですね。流す場所は皮膚の表面の浅いリンパではなく、筋肉側の深いリンパに乳酸を回収させることがポイントです。
リンパの流れを理解する
リンパマッサージで一番大切なことは、リンパの流れを理解することです。
リンパは手足などの末端部からスタートし、リンパ管を通ってリンパ液がリンパ節へ流れ、体の深部にあるリンパ本幹に入り、首の付け根から静脈と合流して心臓に戻ります。
マッサージでは滞っている部分の流れをよくし、最終的に心臓に送られるのを助けます。どこに誘導すればいいのかを、よく理解して、意識して行いましょう。
まずは鎖骨のリンパを流す
一番重要なポイントは、全身のリンパの流れが合流する鎖骨エリアの流れを、まず良くしておくということです。ここが滞っていると、どんなに他の箇所の流れを良くしても、意味がありません。
まず、マッサージの初めには鎖骨のくぼみに指3本を当てて、体の中心に向かって内側をさするように、鎖骨に沿って流しましょう。
リンパの流れをイメージしながら
リンパは部位によって流れが異なるため、誘導先のリンパ節などを少しでも理解しておくことが必要になってきます。リンパの図解などで良くチェックしておきましょう。リンパの流れを理解することで、効果がずいぶんと変わってきます。
リンパマッサージで、効果を上げるために
強すぎるとリンパの流れを妨げたり、筋肉が緊張して逆効果になることもあるので、気持ちいい程度の圧で行いましょう。
方向を間違えない
リンパは末端から体の中央へ向かって流れているので、マッサージも同じ方向で行いましょう。逆向きにしても、流れは改善されません。
できる限り直接肌に触れておこなう
方向が正しくても、指や手のひらが肌に密着していないと効果が落ちてしまいます。服の上からでなく、できるだけ直接肌に触れて行いましょう。オイルやボディージェルを使うと、肌に密着し滑りも良くなるので、効果がアップします。
他にも入浴後など体が温まっているときにおこなったり、体のバランスを考えて、左右同じ回数おこなうようにするとさらにいいでしょう。
サイト内参考記事/>>リンパの役割