免疫力が低下している日本の子どもたち
現代の日本の子どもたちは40~50年前に比べて、「免疫力」が低いと言われています。その結果、日本人の3割くらいがアトピーを始めとするアレルギー性の病気を持っているとも言われています。
免疫とはどのようなものなのでしょうか?
人の体はとても賢く出来ていて、有害な細菌やウィルスが侵入した時に「IgE抗体」というものを作り、病気と戦います。
このことを「免疫」というのですが、アレルギー疾患は無害の物質に対しても「免疫」が敏感に反応して戦ってしまうので、それが原因で「かゆみ」などの症状が出てしまう状態です。
免疫力が下がるとどうなるの?
免疫力が下がると、子どもたちの体に様々な症状が出てきます。その代表的なものを紹介します。
アレルギー疾患の悪化
免疫力が下がると、最も正常な免疫力を必要とする「アレルギー疾患」の症状が出てしまいます。
アトピーやぜんそく、花粉症などは免疫力の低下によって悪化する代表的な「アレルギー疾患」です。
胃腸のトラブルが発生し、肌のトラブルになる
免疫細胞の6割が腸内にいると言われているのですが、腸内の細菌が悪玉菌優勢になってしまうと免疫力が下がり、便秘、食中毒など胃腸のトラブルが起こってしまいます。
胃腸に問題があると、アトピーにも多大な悪影響を与えてしまいます。
風邪やインフルエンザに感染しやすくなります
風邪のウィルスと戦ってくれるのも「免疫」です。免疫力が低下すると風邪をひきやすくなってしまいます。
さらに怖いのがインフルエンザにも感染しやすくなってしまうのです。免疫力が下がりやすい、子どもや高齢者がインフルエンザになりやすいのはこのためです。
疲れやすい最近の子どもたち
最近、子どもなのに「疲れた」や「面倒くさい」と覇気がない子が多くなってきていますが、実は免疫力が低下することによって体力も落ちるので、子どもであっても疲れやすくなってしまうのです。
これはあまり軽く見ることは出来ません。子どもが様々な病気になってしまうきっかけになってしまいます。