油がアトピーを悪化させる!?
「油がアトピーを悪化させる」このような情報は、アトピーのお子さんを持つ親御さん達がいろいろと調べていくと必ず飛び込んでくる情報だと思います。
どんな油がダメで、どんな油がいいのか、たくさんの人が研究し、実際に試して本当にアトピーが改善したという話がたくさん語られています。そんな油の問題の基本を紹介します。
リノール酸の問題点
アトピーと油の問題の中心となっているのは、植物油に多く含まれている「リノール酸」です。このリノール酸が体内に入ると「アラキドン酸」というものに変化するのですが、このアラキドン酸がクセモノなんです。
アラキドン酸自体は体に必要なものでもあるのですが、とり過ぎると様々な病気を引き起こす原因になってしまうのです。アレルギー症状を促進するという特徴もあり、アトピーを悪化させるものなので、少しでもリノール酸の摂取を控えたいところです。
リノール酸が多く含まれているもの
植物油としてよく使われるベニバナ油やひまわり油、コーン油などなどにリノール酸が多く含まれています。またマーガリンやショートニングにもたっぷりと含まれているのです。
マーガリンやショートニングなんて、市販で買った子ども達のおやつにたくさん含まれていますよね?
その2つには悪名高き「トランス脂肪酸」がたっぷりと含まれているので、アトピー悪化もうなづけます。
わが家でも市販のお菓子は子ども達が大好きなので、これを完全になくすのは本当に難しいなぁ、と頭を悩ませた問題です。
リノール酸を完全に排除出来なくても
わが家では、リノール酸の問題を夫婦で話あい、とにかく完全に無くすことは無理なので、少しでも減らすという方法に決まりました。
まずはマーガリンをやめました。少し高いのですがバターを使うようにしました。そして、少しずつリノール酸を避けられるように、少しずつ食生活を変更しています。
油を変えてみました
なかなか経済的に油を変えることに踏ん切りがつかなかったのですが、旦那さんと家計についていろいろと相談し、リノール酸を多く含む、ひまわり油、ベニバナ油、コーン油、なたね油、大豆油などをがんばってやめることにしました!炒めものになど料理に使う油は「オリーブオイル」に変えました。
オリーブオイルの健康効果は有名だと思いますが、これなら油からのリノール酸の過剰摂取を避ける事が出来ます。
積極的に摂ったほうが良い油
実は、アレルギーの予防や免疫システムの向上に有効な「オメガ3脂肪酸」というものがあります。このオメガ3脂肪酸の一つにα-リノレン酸というものがあります。難しい話は省きますが、このα-リノレン酸を多く含む油があるのです。それは、亜麻仁油です。亜麻仁(アマニ)は植物の中で最も多くα-リノレン酸を含む強者なのです。
他にもオメガ3脂肪酸が含まれる紫蘇油なども有名です。このオメガ3脂肪酸を多く含む油を毎日摂取するという方法でアトピー治療をする医者もいるくらいなのです。
最近では、亜麻仁油も紫蘇油も健康食品として有名になっているので、少し大きめのスーパーなので買うことが出来ます。もちろんネットでも購入することが出来ます。
これらも少し高めの値段で、しかも長期的に続けていってこそ効果があるものなので、わが家でもふんだんには使うことは出来ませんが、経済的な余裕がある時に購入するようにしています。
少し注意なのが、炒めものに使ったりする油ではないのでドレッシング代わりにしたり、そのまま飲んだりして摂取しましょう。