アトピーと痒みについての質問
痒くて眠れない時はどうすればいいでしょうか?
Q.5才の息子はアトピーで、夜痒くて何度も起きてしまいます。また、寝ている間も掻きむしって、朝起きたらヒジやヒザの内側から血が滲んだりしています。とても可愛そうです。少しでも改善する方法はないでしょうか?
A.痒くて眠れないという問題はアトピーの子ども達にとってとてもツライことですし、親にとっても寝不足にもなるツライ時間となります。
睡眠時の体温の上下によって、痒みが増すのは避けることが出来ないので、少しでもその状況で掻きむしらないようにケアすることが大切です。
まず簡単に出来ることで言えば、爪を常に短くしておくことです。こんな簡単なことでも寝ている時に無意識に掻いてしまっても、患部が傷つきにくくなります。傷自体が痒みにつながるので、傷がつかなければつかないほど強い痒みで起きることを防げます。
薄手の手袋をするのもいいと思います。手首をヒモで締め付けない程度に縛れば、夜中にとれることもありません。
また、保冷剤を枕元に置いておいて、痒くて掻きむしり始めたら、サッと患部を冷やすと痒みが和らぎ、再び眠りについてくれます。
サイト内参考記事/
>>夜中に掻かせないアイディア
それでもダメなら子どもでもOKな睡眠サプリがあります。これはかなり効果的で、植物性の乳酸菌によってお腹の中から肌へアプローチし、また自然の成分をつかったリラックス効果で、睡眠の質が良いものになっていきます。
サイト内参考記事/
>>夜ゆっくり眠るには?睡眠サプリの効果!
痒みを増幅させる「黄色ブドウ球菌」とは?
Q.黄色ブドウ球菌がアトピーの原因であるというニュースを見たのですが本当でしょうか?
A.黄色ブドウ球菌についてのニュースは2015年4月に様々なメディアで取り上げられました。
このニュースでアトピーの原因は、「黄色ブドウ球菌」のみという印象を受けるニュースでしたが、実は、黄色ブドウ球菌はアトピーの患部の痒みを増幅させ炎症を悪化させる、「アトピーの原因の一つ」というのが本当のところです。
しかし、黄色ブドウ球菌は弱った皮膚の上で大繁殖をして、非常に強い痒みを生んでしまうので、繁殖を防ぐことが出来れば、アトピー改善に大いに役立ってくれます。
実は黄色ブドウ球菌を減少させるオイルがあるのです。それはアトピーを自然な方法で治すことについて学ぶと必ずと言っていいほど紹介される「ホホバオイル」です!
ホホバオイルはアトピー界では、オーガニックな保湿剤として有名なのですが、「黄色ブドウ球菌」を減少させることについてはあまり知られていません。しかし、近年のその効果が少しずつ認知され始めています。
サイト内参考記事/
>>黄色ブドウ球菌とホホバオイル
イッチ・スクラッチサイクルとはなんですか?
Q.イッチ・スクラッチサイクルという言葉を聞いたのですが、意味を教えて下さい。
A.イッチ・スクラッチサイクルとはわかりやすく言えば、負の痒みのサイクルです。「イッチ」は痒みで、「スクラッチ」は掻くと言う意味で、【痒い】→【掻く】→【患部が傷つく】→【炎症が悪化しさらに痒みが増す】→【掻く】と、痒みの負のサイクルが繰り返され、患部がドンドン悪化していく状態をあらわしています。
イッチ・スクラッチサイクルは、アトピーの患者さん達の一番と言ってもいいほどの苦しみなのです。
イッチ・スクラッチサイクルを止めるには?
イッチ・スクラッチサイクルをどこかで止めなければ、痒みに終わりはなく、アトピーはひどくなり続けてしまいます。
一番簡単な方法は、冷やすことです。冷水で冷やしたり、保冷剤で短時間冷やすなどどをすると、痒みを軽減することが出来ます。
また、もし掻いたとしても皮膚が傷つかなければ、イッチ・スクラッチサイクルを断ち切る助けになります。例えば、常に爪を短く切ってくだけで、かなり傷はつきにくくなります。
また、子どもの場合は寝ている時に無意識に激しく掻いてしまうので、爪を切った上でさらにミトンや薄手の手袋、全ての爪に絆創膏をはるなど、傷防止をするといいでしょう。
痒みを止めるステロイド
ステロイドを常用することは、当サイトではあまりおすすめしていませんが、ステロイドを塗ると痒みが非常に抑えられるので、イッチ・スクラッチサイクルとして多用されています。副作用が問題ですが…。
しかし、ステロイドがイッチ・スクラッチサイクルを断つ方法としても処方されると言うことは、やはりアトピー改善の為にはイッチ・スクラッチサイクルから解放であるということは必須であるとわかると思います。
アトピーの子ども達が、痒みから離れられる方法は個人差があると思います。親として、その方法を見出し、子ども自身が成長と共に自分でそれが出来るように助けてあげるといいでしょう。
サイト内参考記事/
>>夜ゆっくり眠るには?睡眠サプリの効果!