脱ステロイドと脱保湿
脱ステロイドについてネット上でも書籍でも様々な情報や経験談などが語られていますが、その中で脱ステロイドと脱保湿を同時に行うことを勧めている場合があります。
脱保湿とは?
脱保湿を簡単に説明します。
保湿剤を毎日毎日塗りこむことによって、肌は潤いを保ちます。しかし、それはあくまでも保湿剤の成分が肌に乗っているので潤っている状態です。
実は肌自体は自分の肌を保湿する力をもともと持っています。それが保湿剤を使うことによって肌を怠けさせ、保湿力が逆に弱まってしまうという現象が起きてしまうのです。
結果的に、保湿剤が無ければガサガサになってしまう肌を作っていることになり、保湿剤なしでは生活できないほどの「保湿依存症」になってしまうのです。
脱保湿によるリバウンド
この負のサイクルから脱却するために脱保湿をすすめる人がいます。目的はいいと思います。私も最終的に脱保湿を勧めています。しかし、脱保湿には脱ステロイドと同じように、「リバウンド」が待っているのです。
毎日塗っていた保湿剤をある日を境やめると肌は一気に乾燥し、ガサガサゴワゴワ状態になってしまうことが多いのです。
このようなリバウンドした状態で、さらに脱ステロイドを同時に行ったらどうなるのでしょうか?本当に生活が出来なくなってしまう人もいるのです。
ではどうしたらいいのでしょうか?
脱ステロイドは少しずつ
わが家の息子が脱ステロイドをした時は本当に無知でわからないことだらけで、とにかくステロイドから離れたい一心で一気に脱ステロイドをしましたが、親子ともども生活がままならない状態になってしまいました。
しっかりとした専門家による管理の元ならもしかしていいかもしれませんが、家庭で脱ステロイドをする場合、一気にステロイドをやめるよりも、少しずつやめることによって激しいリバウンドを起こさせないようにケア出来ます。
例えば、ステロイドを塗る間隔を少しずつ長くしていく、ステロイドの強度を弱めていく、などの方法です。
長期的脱ステロイドと効果的な保湿
少しずつ脱ステロイドする「長期的脱ステロイド」を始めたら、少しずつですがリバウンドが起きます。その時こそ効果的な保湿が非常に重要になってきます。
まず、保湿剤選びですが、油分で肌を保湿するタイプで防腐剤などの添加物が多いものは避けましょう。無添加のもので、成分で保湿するのではなく、肌の保湿力を高めるのをサポートする保湿剤が必要です。
そして、最終的には無添加の保湿剤さえもやめていくことが目標になります!
以下の記事が参考になると思います。
参考記事/
>>お肌に優しい無添加保湿剤!
>>上手なお風呂の入り方
脱保湿のタイミング
脱保湿のタイミングはとても重要です。出来れば乾燥の時期は避け、湿度の高い季節がいいと思います。住んでいる場所にもよりますが、アトピーが悪化するのは冬と季節の変わり目の春です。そう考えると梅雨に入る頃からよく汗をかく夏などがおすすめです。
無添加の保湿剤などをうまく使って脱保湿が順調にすすめば、長期的脱ステロイドも始めれるかもしれません。とにかくあせらず、少しずつ人工的な保湿剤とステロイドから離れていきましょう。
体の中から治すことを忘れない
アトピーケアと言えばスキンケアと思いがちですが、体の外からだけでアトピーが改善することはありません。もっと重要なのは体の中から治すことです。
長期的脱ステロイドを始めたら、同時に体の免疫力を正常にし、免疫力をアップする取り組みが大切になってくるのです。
方法は様々です、腸内環境を整える、食事を改善する、など生活の中で毎日続けられることから始めてみましょう。
以下の記事が参考になると思います。